2012年3月8日木曜日

るろうに剣心の質問です

るろうに剣心の質問です

剣心と斉藤は同じ強さだと考える人が多いようですが僕は普通に剣心の方が強いと思います。理由は斉藤は抜刀斎と同じぐらいの強さです。でも剣心は抜刀斎を越えた上に九頭龍閃と天翔龍閃まで習得しました。斉藤も牙突零式を習得しましたがそれでも剣心と同レベルとは思えないです。



これらの理由から剣心の方が強いと思います?他の方は何故斉藤と剣心が同レベルだと思うんですか?皆さんの意見をお聞かせ下さい。


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技芸の部分のみに着目していると、確かに剣心の方が強いという印象を受けてしまうかもしれません。

……が、斎藤の強さは別に技に限ったものではありません(ちなみに零式は後に会得したのではなく、単にそれまで使っていなかったと解釈した方が良いかと)。



斎藤の真の強さは「悪・即・斬」の三文字の正義を貫き続ける“並外れた精神力”ですよ。

宇水戦においては「無論、死ぬまで」その正義を貫き続けると宣言しています。また四神の青龍との戦いにおいては、他ならぬ剣心自身が、斎藤の貫く三文字の正義こそが「牙突以上にあの男を強からしめている」と明確に口にしていますし、同時に牙突を攻略しただけで斎藤に勝てるのならば、とっくの昔に自分と彼との決着は付いていると認めています。

――つまり斎藤の強さは単なる技の強さだけでなくて、その精神力の凄まじさを底力として持っているんですよ。他にも剣心が唯一斃せなかった相手である志々雄真実にせよ、最期は笑いながら逝った上に地獄においても今度は閻魔を相手に「国盗り」を目論むなど、その精神力の強さが強調されています。

その点において剣心(流浪人)は比古と再会するまでは、捨て身こそが最強だと思っていて、その点の誤りを比古に指摘されて「生きようとする意志」こそが真の強さだと諭されています(これによって剣心は精神的成長を獲得する訳で、それが少年漫画としての「主人公の成長要素」という部分を担っています)。



これらのことから『るろ剣』の世界観においては、技芸などの肉体面の強さばかりでなくメンタル面における強さといったものも、客観的な強さの基準とする上で重要なファクターとなっていると思われます。ちなみに瀬田宗次郎の場合にせよ、敗因として精神的な動揺が大きかったですしね(純粋な技術のみで計れば彼は飛天御剣流を上回る実力者です)。

表面的な事項ばかりに囚われず、登場人物たちのそれぞれの精神面――言うなれば“生き様”を見つめ直すと、この作品はまた違った見方ができて面白いと思いますよ。

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